8時間耐久学習会 その2
昨日の続きです。
受験生諸君は、学習会2日目に突入です。その監督をしながら、この文章を書いています。
寺小屋恒例の夏合宿(今年は残念ながら通いですが)のもう一つの意図。それは
受験本番までに残された時間を体感的に実感する ことです。
多くの受験生諸君が、「受験本番まであと何日」という数え方をしていることでしょう。でも、この数え方には、あまり意味がありません。
なぜなら、夏休み中の一日と、二学期始まってからの一日では、まったく中身が違うからです。
昨日書いたように、二学期が始まってしまうと、一日300分(5時間)は授業を受けているという生活に戻ってしまい、一日の大半を自分の思うようには使えなくなってしまうからです。
もちろんいわゆる進学校であれば、授業時間を「講義」ではなく「演習」に使わせてくれるところも多いでしょうが、それでも「全体のために作ったスケジュール」に合わせた演習なので、それと「自分の勉強」とのバランスをとらなければなりません。
また、模擬試験を受けたり、滑り止め校の推薦入試を受験したり、そのための移動があったりと、意外に自分の思い通りに使える時間は今まで以上に少なくなってしまします。
ですので、今、基本的に朝起きてから夜寝るまで、自分の思うように時間が使える夏休みの一日は、とても貴重なものだと分かっていただけると思います。
ということは、この3日間は、単純計算で二学期の10日分くらいの価値がある。言い換えれば、二学期開始以降、受験本番までに残された時間は、10日で夏休み3日分、一か月で10日分、三か月で一か月分くらいに考えておいてちょうどいい ということになります。
ということは、多くの大学受験生にとって、受験本番までに残された時間は、夏休みの1日をベースで考えると、三か月足らずということになります。
「夏が受験の天王山」であることを、改めて実感いただけましたでしょうか?