寺小屋の日常風景その2
寺小屋塾長の久本です。
昨日の続きです。
西インド諸島ってどこ? という話から、世界史で習う、大航海時代のスペインとポルトガルの覇権争いの話まで、イメージは膨らんでいきます。
きっかけは、兄の方の塾生の、「コロンブスはどんな航路をとってアメリカ大陸に到達したのだろう?」という素朴な疑問でした。
その疑問から、いろいろと調べていくと、学校で習ったいろんな知識の断片がつながって、ストーリーが出来上がり、紙の上での知識が、あるイメージをもって、生き生きと動き出します。
ここぞとばかり僕からその塾生に
「これが君に向いている歴史の勉強法。まず一通り教科書を読んで、基本的な知識を入れていってから、その過程で疑問に思ったこと、不思議に思ったことを決してそのままにせず、人に質問したり、自分で調べたりして、生き生きとしたイメージとしてつかむこと。その時代や歴史舞台に自分が一緒に参加しているかのような、リアルな臨場感やイメージが持てるようにすることが大切。そのために、漫画や映画などの、具体的な画像や映像の手助けを借りるもよし。場合によっては、歴史もののゲームやクイズ番組などを使うこともありかもしれない。一人で勉強するというより、友達と教えあったり、問題を出し合ったり、意見を交換し合ったりして、ヒントをもらいながら勉強していくことも大切かもしれない。」
とアドバイス。
繰り返しになりますが、「日々の指導は、その生徒をより深く知るためにある」という、寺小屋の指導方針、信念の具体的に活かされた場面です。
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