進路面談
寺小屋塾長久本です。久しぶりの投稿ですが、また、ちょくちょく想いを書いていきたいと思います。
さて、大学入学共通テストも終わり、国公立大学の出願も始まってきました。
ぼちぼち出願校決定のための進路面談も一段落した頃でしょうか。
受験生にとっては、とても大切な面談ですが、批判を覚悟で敢えて申し上げます。
「君は○○大学はA判定だから、これでいこう」とか「C判定だからやめておこう」とか、「君がA判定が出ているのは○○大学だから、志望変更してここに出願しよう」とか、そういうことをやるのが進路指導だと思っている教育関係者がいらっしゃるなら、即刻辞めていただきたい。
そんな指導なら、データさえ渡せば、教師一年目の新米教師でも、ずぶの素人さんでも、誰でもできることです。
繰り返しになりますが、そんなものは指導でも何でもない!!!
少なくとも、毎日の指導の中で、それぞれの生徒の個性を把握している教師ならば、どうすれば、その子のモチベーションを落とすことなく、受験期を乗り越えさせることができるかを考えるべきです。
どんな形でも、とにかく合格させさえすれば、すべての生徒が救われるのではありません。
いわゆる「安全策」が、すべての生徒にとって最善の策であるわけではありません。
第一志望に挑戦できなかったことを、いくつになってもずっと後悔し続ける人もいます。
「c判定」で、あきらめさせるのが指導ではなく、「c判定」を、いかにひっくり返させるかの戦略を必死で練るのが指導です。
「D判定」での挑戦を無謀と叱るのではなく、どのようなリスクヘッジをすればその挑戦ができるのか、あるいは、どのような代案を示せば、モチベーションを落とすことなく挑戦を続けさせることができるのか。 それを考えるのが「進路指導」です。
日々の指導は、その子の学力を上げるためだけではなく、その子を深く知るためにある。
寺小屋の信念です。